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「女たちのジハード」を読んで

ふらっと行ったカーディフ図書館に、日本語本もあった。なにげなく借りた篠田節子著「女たちのジハード」(集英社)に衝撃を受ける。10年前に出版されたこの本を大学生のときに読んでも、今ほどは感銘を受けなかっただろう。中堅保険会社に勤める5人のOLの話。その中でも、紗織の生き方がすごく心に残った。 会社に勤めながら、キャリアアップを目指す紗織。英語の仕事を探しながらも、本当にしたい事が分からない。彼女は決心して、会社を辞めてアメリカへ語学留学をする。授業に必死でついていこうとする彼女だが、ある日同じ日本人の学生達が授業中にマニキュアをしていたのに巻き込まれ、自分まで先生に「出て行け」と言われる。それを聞いた知り合いは言う。「マニキュアでよかったじゃない。僕の友達はマリファナだったよ。」 ブリストルでアニメーションを勉強していた時、たまにみんなで飲みに行く事があった。その中にタバコを吸う男の子がいて、彼も参加した日は、なぜかなかなか眠れない。 ある日、クリスティアーナが言っていた。「彼って馬鹿よね、あんなもん吸って。」 ん?たばこのこと? よく聞いてみると、彼はたばこではなくマリファナを公衆の面前で吸っていたのだ。しかもそれを間接的に私も吸っていて、だから気分が高揚して眠れなかったのだ。それからその男の子が来る時には、私は絶対参加しなかった。 アニメーションの勉強をする前に、少し語学学校に行った。色んな人がいた。真面目に勉強する人、その場限りの恋人を作って楽しく過ごす人。 ある日、たまたま年下の女の子とコーヒーショップに行く事があった。私より前に並んでいた彼女は、まごついてコーヒーを注文していた。二人で座ってくつろいでいると、彼女が尋ねる。「食べ物を注文するときって、なんて英語で言うんですか。」ショックを受けつつも「前の人が注文しているのを聞いてそれをそのまま言えばいいじゃない。」とさっき現地のサラリーマンが注文していた台詞を教える。彼女は言い方を知っているけど、一応確認したかっただけだと説明した。 あまり英語ができないのが悪い、とは言わない。ただ、思った。この子はきっとこうやって自分では努力せずにいつも人に聞いて事を片付けているのだろう。 前述のマリファナのように、自分の身は自分で守らなければならない。特に海外ならなおさらだ。語学学校に行っているのに先生に聞かず、同じ日本人の私に英語を聞く彼女は大丈夫だろうか。 上手な英語を話すのはもちろん大事だが、何よりも大事なのはうまい冗談が言えるか、我を出しすぎることがなく自分の意思を的確に瞬時に伝えられるかどうかだと思う。何より空気を読むこと。気配りをすること。どこに行っても求められることは同じである。

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