Category Archives: アート・文化

こたつ報告〜アバリストウィス、10月29日

  さて最後のこたつ報告。今年のこたつ映画祭最終日は、10月29日にアバリストウィスで行われました。 一部の方はお気づきかもしれませんが、他の会場では上映していない作品「ジョバンニの島」、アバリストウィス・アーツ・センターでのみ披露となりました。 というのもですね…実は大人の事情がありまして、どたんばで急遽1作品差し替え!となり。(苦笑) いや〜あれは焦ったな〜。(ここから回想シーン) 時は遡ること数ヶ月前。こたつ業務を終え、子供も寝かしつけた後。さ〜サミュエルのミトンの続きでも編もうかしらん、なんて思っていた夜。 まったりする前に、念のためこたつアカウントのメールをチェックすると、なんとアバリストウィスのギャレスから「かくかくしかじか、上映作品の確認をして欲しい」とのこと。 諸事情あって、当初上映を予定していた「ジーニアス・パーティ」ではなく、他の作品を希望とのこと。 ええ〜〜!その変更今ですか?29日まであと数週間しかないんだけど.. 早速ギャリーにメールして、私と同じようにびっくりしてもらって。ま、ギャリーに言ったらそれでだいぶ私は精神的に落ち着くので(彼はどうだか知りませんが、笑)、変更するべくプランA、B、Cを用意して。 最終的には、学校が休みなハーフタームの週の土曜日に上映する作品なので、年齢制限のないPG作品「ジョバンニの島」を配給会社のアンドリューに貸してもらいました。(プランA) 迅速な対応、ありがとう! よく、「こたつって毎回いろいろありますよね」とか「変更があってパニクりませんか?」と言われますが。 もちろん、慌てます!! でも、そこでわーわー言い続けても誰も代わりに問題解決してくれないので、とりあえず私の対処法としてはギャリーに愚痴り、ブログでネタにして、それから考えてなんとかするようにしています。 ギャリーが割と建設的な考え方の持ち主で、「問題があってびっくりしたけど、なんとかなったからいいじゃん」というスタンスなのでそれを見習うようにしています。こたつのためにもギャリーが長生きしてくれますように。(切実です!!) とまあ、上映作品も決まったので問題解決。 アバリストウィス会場のいいところは、私ものんびり作品が見れること。「ジョバンニの島」、「花とアリス殺人事件」、「ハーモニー」を見ることができました。 「ジョバンニの島」、予備知識なしで見たのですがこんなお話だったんですね。ソ連の収容所の話がでてきたり、本当に戦争というものはたくさんの人々を悲しませるものです。悲しい話で私も泣いちゃったけど、アニメのタッチのせいか重くなりすぎずとてもよかったです。 そして「花とアリス殺人事件」!岩井俊二監督やっぱすごいわ。「スワロウティル」は映画館で見ましたが、近年作品をチェックしてなかった自分に活を入れとかなきゃ! チャプター会場で作品を見た人が口々に「おかしい、面白い」と言ってたのですがなるほど。人を笑わすのって時に難しいけど、たぶんこの作品に限ると「予定調和を崩す」事で人々が笑うんじゃないかなーと思いました。 たとえば、映画のラスト。(ネタバレになるので嫌な人は読まないでください。) 学校へ行く途中、アリスと花、二人ともセーラー服を着て顔を合わすシーン。ここで「学校に行けるようになってよかったね、花。」見たいな台詞を予想しちゃいそうなんだけど、二人が言った台詞は 「似合わねー」。 会場にいたイギリス人も思わずぷっと吹き出してました。 いやー監督、やるね〜。台詞選びのセンスが光ります。 最後に「ハーモニー」。映像がとてもきれい。話はとても興味深い設定で、なるほど〜そうなるのかぁとひたすら感心。ネタバレになるのであまり触れませんが、とても深刻で重いけど面白い作品でした。  そうそう、今年からアバリストウィス会場でもラッフルくじを導入しました。ここでは私が壇上に上がって抽選をしました。手に持ってるのは、Ami Natureに寄付していただいた松本かつぢコラボ 無添加ナチュラル駄菓子です。 そして、目玉の諏訪プロデューサーのサインは彼女に当たりました! 本当は他の男性に当たったんですが、その人がボクよりも彼女の方がコナンが好きだろう、と譲ってあげてました。 優しいこういう男性って絶対もてる!(みんな、メモして!!) ということで、今年から3会場に増え4日間開催と拡大したこたつ映画祭、無事に終わりました。 今年はほぼ息子を預けずに準備したので大変でしたが、たくさんのスタッフといろいろ寄付してくださった方々のご厚意で開催できることができました。 来年は、Englandにも拡大したいな〜。大学でもイベントしたいな〜。日本から誰かお呼び出来たらいいな〜。 と、希望は大きく!実現できるかどうかは置いといて。 あれこれやってくれてるギャリーの機嫌を取りながら、またぼちぼちやっていきたいと思います。 みなさま、来年もよろしくお願いします。

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こたつ報告〜スウォンジー、10月18日

みなさまお待たせしました、映画祭結果報告の続きです。 今年のこたつはまたまた規模を拡大、10月18日、スウォンジーにあるタリエシン・アート・センターで初巡回しました。 こちらはスウォンジー大学の中にあるアート・センター、チャプターの小さめ版のいったところ。講堂が一つあって、そこで映画上映だけでなくお芝居などの催しも開催しています。とても広い講堂で、演劇などの使用も視野に入れているので席の傾斜角度がとてもよく、映画も前の人の頭が邪魔にならずとても見やすいつくりになっています。素敵でした! 講堂が一つしかないため、ここでは「百日紅」のみの上映となりました。欲をかけばあれもこれも上映したい、っていうかもっと上映してくれ!というのが本音ですが、1作品だけでもこたつの演目から選んでいただけただけでも感謝しなければいけません。来年も巡回できるかはまだ分かりませんが、客入りもよかったので今後交渉します。 上映にはスウォンジーにお住まいの陽子さんも、お友達を誘って見に来てくださいました。ありがとうございます。 チャプターではどたばたしていて見れなかった「百日紅」、タリエシンの大画面で見ることができました。いや〜面白かった。北斎のことはもちろん知っていたのですが、病が嫌いとか目が見えない息子の話などあまり知らない人物像も描かれていてとってもよかったです。あと北斎漫画を書いているシーンがあって、美術ファンはにやりとさせられるかも。 チャプターで映画のラストまで座っていなくて2回も痛い目を見たので、今回は最後の最後まで座ってみました。(笑) それにしても、映画が素晴らしかったのはもちろんのこと。 長年の椎名林檎さまファンの私としては、劇中に使われていた「最果てが見たい」が映画館で聞けて大興奮。 こんなイギリスの田舎(失礼)の映画館で、しかも大画面で! なんて、なんて素晴らしい! 他のお客さんと映画を見ながら、「この地にこの映画を持って来たのは、私なんだよなぁ」と、ちょっと感動しました。普段雑務に追われ、結構忘れがちです。 ちなみに、チケット売り場で私用のチケットを求めたところ、「学生ですか?」と聞かれました… 6年やってますが、まだまだ映画祭ディレクターの貫禄は身につきません。がんばるぞ!

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チャプターでのこたつ映画祭、大成功!

チャプターでの映画祭が無事に終わり、一息つきました。 さて、結果報告からいきますと、今年から土日と2日間のイベントになったので、過去最高の集客でした!お客さんの反応も大変よく、私もほっとしました。 やっぱ、土曜日だけだとこたつ、収まりきらんわ。(笑)2日間のイベントだったので、私もマーケットプレイスが落ち着いた後の夜に「サイコパス」と「ジーニアスパーティ」、「屍者の帝国」と3本見れました。いや〜こんな大作がカーディフで見れて幸せじゃわ。後の作品は、別の会場で見れますように.. 今年は着物を着る予定でしたが、詳しい人に聞いたところ「肌襦袢がないよ」とのこと。 なにっ? こないだ日本に帰ったときに小ものとか全部そろえたつもりでしたが、子連れで行ったので買い忘れていたようです。 あ〜やっぱりうっかり八兵衛。なんで来年ね! しゃーない、今年も浴衣となりました。 ありがたいことに、毎年壇上に上がるたびにお客さんが増えております。ちなみに右の最前列に座っているのがこたつサイトやちらし、あれこれ文句を言わずに淡々とこなしてくれるありがたいギャリーです。今年もがんばってくれました。 今年は映画上映以外にも、上の写真の貴奈さんと音楽家率いる音楽イベントを開催したり、明日香さんがロンドンから来てくれてマンガのワークショップを開催したり。もりだくさんでした。 ほんでもってうちの天才アニメーターは子守を引き受けてくれました。毎年ありがとう! 詳しい報告はまた次回!

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